弱点は足首

ランニング、トレイルランの記録やその他雑記

信越五岳まとめ

レースから一週間経ち、むくみはとれ、解消筋肉の張りと関節の痛みはまだ若干残り、眠気は概ね解消されてきたようです。

途中軌道修正はあったものの、トレランレースに出るモチベーションの1つである100マイルレースをようやく完走できたので記念メモ。

なお、このレースの完走率は48%程だったようです。

以下、スタート以降のタイム計測ポイント通過時刻をTrailSearchから拾い転載したものに、コメントをつけていきます。

 

スタート

スタートは19:30。早朝に自宅を出発し休憩込みで4時間ほど、途中忘れ物に気付き取りに戻るため+1時間のロングドライブで既に疲労困憊…

仮眠室を予約していましたが、ずっと人が出入りしたり荷物準備のためガサガサ音が鳴り、全く寝られず。結局ホテルのロビーにあるソファで座って目をつむるのみでスタートを待ちました。よほど資金難出なければ有料の個室が絶対おすすめ。

そうこうしているうちに時間になり、バスでスタート地点まで移動、その後開会の挨拶の後スタート。

 

バンフ(03:10:02)

信越五岳名物の走れるトレイルが続き、全体のペースは明らかに速い。完走目標なので、どれだけ抜かれても気にせず淡々と走る。が、今思い返せばもう少し抑えた方が中盤楽できた…


兼俣林道出口(07:29:09)

眠気のせいなのかかなり気分が悪く補給がおろそかになりがち。それでもまだ疲労感も少なく淡々と進む。


アパリゾート上越妙高IN(09:02:05)
アパリゾート上越妙高OUT(09:31:16)

ドロップバッグポイント1。夜明けも近く、日中は暑くなると思うのでロングスリーブシャツからショートスリーブに着替える。

補給、トイレとのんびりやってしまい最長休憩。時間あれば仮眠したかったけど座ってたら復活したのと、思いのほかここまで時間がかかり仮眠なしで出発。


国立妙高青少年自然の家IN(12:11:47)
国立妙高青少年自然の家OUT(12:23:53)

この辺は足がかなりキツく、走れてもキロ9~キロ10くらいかかっていたと思われる。歩くよりはましなスピード。ただ、この辺粘れたのが結果的に完走につながったと思われる。


赤倉観光リゾートIN(15:06:53)

相変わらず足がキツく、全くスピードが出ない。エイド直前にゲレンデ登りが何度かあり、登りの早歩きは生きていたのでそこでタイムを削り出した。この辺は大阪からきたマッチョガイと併走。話しながらだと進むのがとても楽。


黒姫IN(18:14:28)
黒姫OUT(18:33:14)

当初は17時間位でここまで来る予定だったけど中盤死んでいる間にかなり時間食ってしまった。ドロップバッグポイント2。夜間走に備えてロングスリーブに再び着替えなおす。

この辺りからデリケートゾーンのスレが酷く、ワセリン塗っても全く効かなくなってきた。レース中小雨が降り続いたせいで、ワセリンが落ちて、汗やら皮脂で体が汚れたせいで上手くぬれなくなったのかも。以降足の痛み並にデリケートゾーンの痛みが気になりキツかった。

笹ヶ峰グリーンハウスIN(21:19:57)
笹ヶ峰グリーンハウスOUT(21:31:05)

エイド直前の吊り橋で大渋滞発生。30-40分くらい足止めを食らい、完走黄色信号が灯る。この後しばらくアシスタントポイントもないので、少し時間をかけて補給。この辺りからエイドで物が食べられなくなってくる。

そばとか温かいダシとか、お腹を温めることを意識して最低限の補給を行う。

大橋林道IN(24:49:27)

関門が怪しくなって焦りが出てくるとともに走る足が復活してくる。しかし股ずれが痛くフォームが崩れていたようで、左腿の外側の張りが異常なほど痛い。普段外側接地のフォア~ミッドフットで走っているが、腿で衝撃を受けることが厳しくなり拇指球接地のミッドフットに切り替え。あれこれ試行錯誤しているうちに、拇指球すり足接地のややミッドフット、みたいな走り方に落ち着いて、結局これで最後まで行った。

戸隠スキー場IN(27:20:14)
戸隠スキー場OUT(27:38:49)

到着したとき、何故か「残りは林道10km走ってゴール」と勘違いしており、余裕綽々で休憩。30時間切り余裕だったなとか思っていて、疲れすぎて多分思考力が落ちていた様子。この頃は認知機能もかなり低下していて、いわゆる幻覚をよく見ていた。(これは何度も経験あるのでさすがに慌てないが)

エイドを出るときにスタッフのおじさんに「あと17km、完走いけるよー」と言われ、

おじさん間違えてるよ、と話し出すが間違えているのは自分だと気付き、まだまだ時間が厳しいとこが発覚。


飯綱山登山口OUT(30:10:57)

戸隠を出て、最後の山場である瑪瑙山のアプローチは酷く荒れていて、田んぼ状態。

標高差はさほどないためサクッと行きたいところだったが、この辺は得意の登りも全くパワーが出なくなっておりかなり苦戦。後半の補給不足と直前一月半、山での実走がなかったことが原因か。どうにかこうにか山を越えて約2時間残して最終エイドに到着。ここまで来てようやく完走を確信。

フィニッシュ(飯綱高原ハイランドホール)IN(31:20:18)

ラストの林道、7キロしかないのでまあ最後は走るか…と思っていたが中々スピードが出ず、パワー不足もあり度々歩いてしまう。ここでかなり抜かされた気もしていたが、何故か順位を上げてゴール。最終順位は194位でした。

ゴール前は(写真写りを気にして?)一人ずつテープを切る為にゴール待ちのプチ渋滞が起こっていて、なんとも勢いのないゴールとなる…

 

まとめ

初100マイル完走は思ったほど感動しなかった。

直前に出張があり、コンディション調整と練習の質と時間の確保が難しかったが、最低限時間と量を確保できたためなんとかなった。

それ以上にメンタル面での落ち込みが少なかった。つらいときに、MBを完走したフォロワーさんの言葉を何度も思い出したり、キリアンの言葉を思い出して、この難所をどう乗り切るか、という思考を常にもつことができたのがよかったと思う。

補給のパターンが確立した。

具体的には、固形物はシリアルバーを数本(30-40kmに1本位で足りる)、個包装ジェルは大きい登りの前に1つ、血糖値の維持は30分毎に自作ジェルを舐めるだけでよい。

後はランや登りの出力を上げすぎないこと。これは感覚で制御できる。というか出し過ぎると勝手に足が止まるので気にしなくてよい。

小雨なら速乾性のロングスリーブシャツにノースリーブドライレイヤーで対処可能性とわかった。ゆっくりでも走ることができていればレインジャケットを着るタイミングはない。

3Mのテーピングは濡れにもかなり強い。接着面の肌当たりと伸縮性も申し分なく、ニューハレやゴンテックスなどのアウトドア用テーピングを買う理由がなくなった。

c3fitのペーパーファイバーソックスはやはり最強。レース直前にガーニーグーを2度ほど塗っただけだが、田んぼに足を突っ込みまくったレース後も足裏はもった(若干マメができかけていたが。)

ブーストジェルのベスパハイパーとトップスピードを併用したが、ベスパは効果が強い分切れた時の疲労感が強い。トップスピードは効き目も反動もナチュラル。なのでレース中はトップスピード、最後の詰めのみベスパがよいと思った。(もしくはベスパは危機的状況を回避する用)

泥だらけの滑り台でもシューズのソールパターン把握して、ポイントでグリップ効かせることができれば案外滑らず歩いたり走ったりできる。

エイドはアシスタントポイントでは10-15分くらい、それ以外は5分以内位で出た。(アパ除く)エイド滞在時間はタイムにダイレクトに響くので早く出るほどよい。レース中はどれだけ休んでも回復しないので、一刻も早く完走する方がよい。